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ふんどし 実際どうなの?5年以上経験者が語る

 ふんどしは通気性が良い上にゴムの締め付けがなくて健康にも良さそうだ。とは思ったものの実際の履き心地ってどうなのよ、と購入に二の足を踏んでいる人も多いのではないだろうか。私もふんどしに興味はあったが、種類は色々あるしなかなか買ってみたい店も見つからず、結局妻に作ってもらうまでは履かずじまいだった。そこで、この記事では初めてふんどしを履いてから早5年以上、もはやふんどし以外は履かなくなってしまった私がふんどし生活の実際について語ってみようと思う。

 まず私は男性なので女性にはあまり役に立たない記述も多くなるかもしれないことをお断りしておこう。
さて、まずふんどしを履いたことがない人が気になるのはふんどしには “越中” だの “もっこ” だの色々あるが実際何が違うの、ということだろう。また、普段ズボンを上から履いたときに不便はないのか、トイレではどうしているのか、といったことも気になるだろう。それではこれからそれぞれのふんどしについて履き方、履き心地、トイレでの作法を見ていこう。

※2025年1月3日現在、私が履いたことがあるのは “もっこ” と “越中” なので六尺と五尺については実際に履く日が来るまで記述はお預けだ。

もっこふんどし

 最もブリーフに似ているふんどし。私が初めて作ってもらったのもこの種類だし、今もふんどし6枚のうち5枚はもっこだ。ふんどし初心者が最も親しみやすいふんどしと言えよう。履き方は簡単で紐が輪になっている方に片足を通し、布が股間の中心に来るようにして反対側のウエストで紐を結ぶだけだ。布に前後はないから左右どちらで紐を結んでも良い。ほとんどブリーフのようなものなのでズボンを履いても全く気にならない。ハーフパンツもいける。初めはブリーフのようにかっちり包まれていないので、不安な感じや寒いのではという危惧もあったが、すぐ慣れる。トイレにおいても小のときは簡単にずらせるし、大のときには紐を解いて脱げば良いだけだ。履き直すのも全く手間ではない。

越中ふんどし

 ふんどしと言われて思い浮かぶイメージの一つが越中だろう。前垂れがある理由はわからないが、なんとなくふんどしらしい風情を醸し出しているし、股間が守られている安心感があるという人もいる。これも履き方は簡単で、前垂れをお尻側にしておへそあたりで紐を結び、前垂れを股間を通して上に持ってきておへその前で結んだ紐に通すだけだ。あとは前垂れが股間の前に来るように位置や締め加減を調整すれば良い。履き心地としては前垂れがあるのでズボンを履くと多少もたつくが、気になるほどではないと思う。前垂れの長さによってはハーフパンツは微妙だ。そういえば、私のふんどしあるあるは前垂れではなく、紐がズボンから出てしまうことだ。どうでも良いが。トイレでは小のときは案外簡単にずらせる。大のときは紐を解くのではなく前垂れだけ抜き取って肩にかけて用を足せば良い。これまた慣れれば、自然にできる。

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着心地のいい作務衣

作務衣を着たいとずっと前から思っていた。『三十光年の星たち』という小説の中で主人公の友人が天然染料で染めた絹の作務衣を寝巻きにしてアトピーが治ったという話を読んで、それはいいと思ったのが始まりだ。そしてまさにその本の中に出てくる京都の染物屋のモデルになったお店に藍染の作務衣を注文したのは本を読んでから数年後のことだった。残念ながら絹製を頼むことはできなかったが、身頃は藍染、おくみは榛で染めたという凝ったものだった。だいぶ大きかったし、布も思ったより固かったが、せっかくだからとしばらくこれを着て寝ていた。アトピーが治ったかといえば、大して変わらなかったという印象だ。二着目は坐禅の接心という泊まり込みの坐禅会に通うとき、作務衣が必要になった。ネットで探したが、なかなか気に入ったものには出会えなかった。どうにか見つけたものは袖口にゴムが付いていてあまり好きではなかったが、座禅の合間に行う作務には都合が良かった。

そして三着目。それまで着ていたパジャマが破れたのを機に妻が作務衣を作ってくれた。布も私に選ばせてくれた。生地は綿だが、絹のように柔らかい。色は高貴な紫だ。外で着るには柔らかすぎるし、色も恥ずかしいが、寝る時には最適だ。袖口にもゴムはないし、揃いのズボンもある。12月末現在、冬でも寒くない。朝起きときにはだけていることも滅多にない。夏以外は通年着られると思う。布を変えれば外出着にもなるだろう。和服は肩が楽とよく言われる。正直なところ私にはよくわからない。しかし、またパジャマに戻すかと言われればそれはないだろう。なんとも表現しにくい心地よさがあるのだ。

今回、妻は作務衣を作って販売することを決めた。このブログは元々ハーブを育てて、ハーブティーなどを売ろうとして妻が苦心して作ったものだ。いつの間にか私に乗っ取られて、雑多な記事が並べられてしまったが、この度ついに当初の目的を果たすことができた。きっとブログも喜んでいることだろう。販売の詳細については後日妻から新たな投稿があると思う。楽しみに待っていてほしい。